イスラミックレストランでロティチャナイ

ごまかしの効かないシンプルなメニューでその店の腕の良し悪しが分かると判断し、 ロティチャナイとテタリッをオーダー。

慣れれば何て事のないメニューなのに、初めて見るとどこ見ていいか分かんなくて、結局店の人に指示を仰ぐハメに。

写真無し、文字だけのこういうメニューってほんと困る。

ロティチャナイとテタリッはこの辺に書いてある...と、あらかじめ頭に入れとくと現地で少しはキモチに余裕ができると思う。

動作的にはどう動けば良いのか、オーダーは席に取りにくるのかわかんなかったから、 適当な人を捕まえてロティチャナイとテタリッを下さいと言ったら、席についてとゼスチャーしてきたから席に座って待つ。

厨房の様子を眺めたり...

「ロティコブラ」とかまたすごい名前だな...

とぼんやり考えてると...キタ━(゚∀゚)━!


ロティチャナイ(RM1.4)とテタリッ(RM1.8)


ロティ、見た目はナンだ。

逸る気持ちを抑えきれないが、アッツアツでちぎりにくい。それでも突き進む。

なんとか本体から引き離した一部を、カレーに浸すとそのまま一気に我がマウスへ!

( ゚Д゚)ウマー

実は自分誰もいないテーブルに座ったのだけど、かなり年配の女性が目の前にすわってきた。他にも空いてるのだが…

なんか気になるからチラ見してたら、相手も気になるらしくチラ見してくるw

会釈しながらちょっとスマイルすると、スプーンとかが立ててある入れ物を自分の目の前に置いてくれた。

そのうち相手にも春雨ブツ切り大盛りのが運ばれてきた。とにかくすごい大盛りだった。

まあそれはいいとして、自分のテーブルの右側にもう一つテーブルが寄せてあってそちらには男性が座って食べていた。

その男性、おばーさんに麺が運ばれてくると、彼女に何やら問いかけた。何を言ってるのかわかんなかったけど、その後店員を呼んでおばーさんを指差しながらなんか言った。

しばらくすると、おばーさんの元にテタリッが運ばれてきた。

どうやらおばーさんに奢ったみたい。

でもおばーさん何にも言わない。

男性と目も合わせない。男性も何にも言わない。

え、何これ?目の前で繰り広げられる一連の出来事がスゴく気になって交互に凝視してしまう自分。

そのうち男性がお会計を持ってきた店員さんに、おばーさんの飲み物を指差しながら、(あれ自分が払うっていったよね。)みたいなことを言ってるのが見て取れた。勘定に入ってなかったんだと思う。

こっちは、このおばーさんいつお礼を言うんだろう?もう行っちゃうよ!と気になってしょうがなかったが、ついに最後まで2人が会話を交わすことはなく、男性は去って行ってしまった。フツウの中年男性がめちゃカッコよくみえた。

おばーさんイスラム系のフードかぶってたから、そっち系の人なんだろうけど、年配の人にご馳走する慣しなんかな?それとも男性独自の行動?

去りゆく男性を捕まえて、いまの何だったんですか?と聞きたかったくらい。

どっちにしろ日本では出逢ったことない光景でした。いや、「あちらのおじょーさんに」とカクテルを奢る…っていう下心ありきなのはトレンディドラマの中じゃよくあることだけど。

おばーさんは食べきれなかった麺を包んでもらい、自分に向かって、「じゃ!」と手を上げて去ってった。

ひょっとして麺の方も奢ってもらったんかな。

明らかに英語分からんだろと思ったからこっちもひと言も交わすことはなかったんだけど、自分とおばーさん、ワルイ雰囲気では無かったと思う。

ココ次もなんか起こる気がする。また来てみよう。



【後日談】
上記の出来事が気になったから、イスラム文化について少しさぐってみた。
ハッキリとは断言出来ないが、どうやら「六信五行」「喜捨」「施しは義務」「施しをするものが受けた者に対してお礼を言う」このあたりのキーワードと何か深い関係がありそうだ。